眼科 小林 健太郎
眼圧の正常値
血圧と同じ単位『mmHg』つまり、水銀柱を用いて評価しますが、21mmHgを超えると異常です。
高眼圧であれば高眼圧症と緑内障が疑われます。
両者の違いは視野異常の有無です。
ただし、緑内障には眼圧が正常なのに、視野異常を認める正常眼圧緑内障があり、また視野異常はないけれど緑内障に特徴的な形で神経線維が減っている、前視野緑内障という概念もあります。
したがって眼圧が高いことはスクリーニングとして重要な検査ですが、緑内障の治療の上では、数値の推移が評価になります。
眼科 小林 健太郎
視神経乳頭陥凹
眼の視神経が眼内に入って来ているところを眼底検査で確認できる部分を視神経乳頭といいます。ただし乳頭と言っているからといって昭和新山(図1)のように眼内に突出している訳ではありません。
昔、解剖した時に肉眼で見ると突出しているように見えたからです。実際には火山のカルデラの様(図2)に見えます。
そのカルデラの部分が乳頭陥凹で、そこが広がって見えると乳頭陥凹拡大といいます。視神経は視神経線維の100万本の束で、50万本まで減ると視神経乳頭拡大の状態になります。この場合緑内障検査するため眼科を受診してください。