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新型コロナウイルス感染症に対するPCR検査について

氏名 稲葉 佑介【総合診療科】
経歴 群馬大学医学部卒業
東京女子医科大学病院 総合診療科入局
東京女子医科大学病院 医局長

患者さんからいただくお問い合わせの中に、「濃厚接触歴も症状もないが、新型コロナウイルス感染症が心配だからPCR検査を受けたい。」「(職場などで)陰性を証明してほしいと言われた。」という内容があります。
確かに、無症状の患者さんがいらっしゃることや、風邪と見分けのつかない軽症例もしばしば見られることが報道されているため、このようなお問い合わせをされる気持ちはよく分かります。
しかし、「PCR検査で陰性であっても新型コロナウイルスに感染していないことの完全な証明にはならない」ということをぜひ理解していただきたいと思います。
PCR検査の診断能力は、感度70%と言われています。
この解釈として、すでに感染が判明している人100人に検査を行っても70人しか拾い上げられない程度の見落としがある検査なのです。
そもそも、「何かがないということ」を証明する「悪魔の証明」は難しいものです。
例えば、21世紀の今も、「お化けがいないこと」は証明されていません。
検査を受ける過程での感染のリスクもありますし、偽陰性(実際には感染しているにも関わらず、検査で陰性となったケース)の方が感染を拡大させてしまうリスクも問題となります。
こうしたPCR検査の限界を理解した上で、不安や曖昧さと賢く付き合うことがwithコロナ時代には求められると考えます。

ステイホームで飲酒量が増えていませんか?

氏名 稲葉 佑介【総合診療科】
経歴 群馬大学医学部卒業
東京女子医科大学病院 総合診療科入局
東京女子医科大学病院 医局長

適正飲酒量を知っていますか?

通常のアルコール代謝能を有する日本人においては「節度ある適度な飲酒」として、1日平均純アルコールで約20gとされています。
さらに、女性は男性よりも少ない量が適当であるとされています。
(厚生労働省ホームページより)
ビールならば中ジョッキ1杯に相当する量です。
アルコール含有量は
『お酒の量 (ml) ×{度数(%) /100}× 0.8』で計算されます。
自身のアルコール摂取量を計算してみましょう。

お酒の代謝能力

お酒に対する強さはひとりひとり違うため、お酒は自分のペースで飲むことが何よりも大切です。アルコールで臓器に障害をきたすのは、むしろ「お酒に強いといわれる体質」の人であることに注意が必要です。

飲酒の健康への影響

酒は百薬の長なのでしょうか?
「少量なら体にいいんでしょ」というあなた・・・
残念ながらこうしたデータは1990年代までのものなのです。
少量の飲酒は心筋梗塞のリスクを下げることが確認された一方で、脳卒中や大動脈瘤、致死性の高血圧性疾患のリスクを有意に上昇させ、総合的には寿命を縮めていると報告しています。

健康診断を活用しましょう

健康診断では、特にγ-GTP・AST(GOT)・ALT(GPT)の値をチェックしましょう。
お酒により最も影響を受ける検査項目はγ-GTPです。γ-GTPの数値が高い状態は、肝臓に負担がかかり過剰に分泌されたり、肝臓から血液中に漏れだしている状態をいいます。
・50以下→正常範囲です。
・50~100→肝臓に負担がかかり始めています。
・100~200→真剣に節酒を考えるタイミングです。医療機関を受診しましょう。
・200以上→肝炎も疑います。すぐに医療機関を受診しましょう。