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03-3516-7151

診療科紹介

脳神経内科 Neurology 医師紹介はこちら

診察のご案内

脳神経内科をはじめ、様々な専門分野での診察をおこなっております。

主な診療内容

  • 頭痛外来では、繰り返す頭痛で悩んでいる患者様の診断と治療をします。

    代表的な疾患・症状

    • 片頭痛
    • 緊張型頭痛
    • 群発頭痛
    • 三叉神経・自律神経性頭痛
    • 薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)
    • その他の頭痛疾患
  • ボツリヌス治療とは、ボツリヌス菌が作り出す天然のタンパク質(ボツリヌストキシン)を有効成分とする薬を筋肉内に注射する治療法です。一般的にボツリヌス菌は、食中毒の原因になる菌として知られていますが、ボツリヌストキシンには、神経から筋肉への指令をブロックして、麻痺を起こさずに筋肉の緊張を和らげる作用があります。安全性も確立されており、ボツリヌス菌そのものを注射するわけではないので、ボツリヌス菌に感染する危険性はありません。

    当科では、1)痙性斜頸---首の筋肉が異常に緊張して、ねじれ・傾く、ふるえる局所性ジストニアの一種、2)片側顔面痙攣---片側の顔面がピクピクと痙攣する不随意運動(自分の意思とは 関係なくからだの一部や全体に現れる異常な動き)、3)眼瞼痙攣---両方のまぶたがピクツキ(痙攣)・開けにくくなる局所性のジストニア(筋肉の過剰な緊張による異常な姿勢や動きを呈する不随意運動)の一種、4)痙縮---手足の筋肉が緊張しすぎて、勝手につっぱり、曲がってしまう状態、を治療しております。

    ボツリヌス治療の効果持続期間は3~5カ月間ですので、患者様は定期的に治療を受ける必要があります。痙攣を止めても、極力麻痺を起こさせないようにするなど、治療に対する反応をみながら治療を進めます。微調整が大事であり、薬の量や濃度の加減、注射する部位、左右のバランスなどを考慮して治療を行います。特に痙性斜頸では、筋緊張の客観的な評価は視診、触診のみでは困難である為、針筋電図検査により原因筋の的確な同定と薬剤の注射量の適切な配分を行っています。

    代表的な疾患・症状

    • 不随意運動
    • 片側顔面痙攣

      片側の顔面がピクピクと痙攣する不随意運動(自分の意思とは 関係なくからだの一部や全体に現れる異常な動き)

    • 眼瞼痙攣

      両方のまぶたがピクツキ(痙攣)・開けにくくなる局所性のジストニア(筋肉の過剰な緊張による異常な姿勢や動きを呈する不随意運動)の一種

    • 痙性斜頸

      首の筋肉が異常に緊張して、ねじれ・傾く、振るえる局所性ジストニアの一種

    • 上肢・下肢痙縮

      手足の筋肉が緊張しすぎて、勝手につっぱり、曲がってしまう状態

    診察時間の目安

    • 痙性斜頸、上肢・下肢痙縮:35分
    • 眼瞼痙攣、片側顔面痙攣:15分

    ご注意事項

    • ボツリヌス治療の受精卵、胎児、乳児への安全性は確立されていませんので、効果が持続する本治療の3カ月間は、男女を問わず避妊する必要があり、妊婦、授乳婦には使用できません。
    • 全身における筋肉の脱力などの病気(例えば重症筋無力症、筋萎縮性側索硬化症など)、重い呼吸器疾患にも使用できません。15歳以下の痙性斜頸の小児については臨床試験で評価が行われていません。
    • ボツリヌス治療が以前に行われて、発疹などのアレルギーを経験したことがある場合や、他の薬や食べ物に対するアレルギーがある場合は、医師に申し出てください。
    • 使用中の薬剤は、市販薬を含め医師に申し出てください。とりわけ、アミノグリコシド系の抗生物質、パーキンソン病の治療薬、筋肉の緊張を和らげる薬、精神安定薬等の投薬を受けている方は、医師に申し出てください。
      ※ボツリヌス治療で上記の薬剤の効果が強く表れることがあり、十分な観察の元で投与を行う必要がある為です。

    治療成績

    ボツリヌス治療を痙性斜頸で2001年から2018年までで約1,200例で施行し、約9割で改善から治癒がみられ、また片側顔面痙攣で2000年から2018年までに約900例で施行し、ほぼ全例で、眼瞼痙攣で1996年から2018年までに約500例で施行し約9割で、それぞれ良好な治療成績を得ております。

    ボツリヌス治療を受けられる方へ

    当院では、以下の臨床研究を実施しております。本研究の対象者に該当する可能性のある方で診療情報等を研究目的に利用または提供されることを希望されない場合は、下記の問い合わせ先にお問い合わせ下さい。

    (令和3年11月11日)

    研究の方法

    研究課題名(受付番号/承認番号)

    痙性斜頸のボツリヌス治療における針筋電図検査の有用性

    研究責任者(所属・職位)

    大澤美貴雄(東京クリニック ボツリヌス神経治療外来、部長)

    他の研究機関および各施設の研究責任者

    飯嶋睦(東京女子医科大学 脳神経内科 臨床教授、分担研究者)



    本研究の概要・背景・目的

    頭頸部筋は、機能の類似した筋が複数あり、また表在筋のみならず深部筋も有するため、痙性斜頸の原因筋評価は、視・触診のみでは困難である。痙性斜頸に対するボツリヌス治療効果の向上を目的として、頭頸部筋の針筋電図検査の有用性を検討します。

    調査データ該当期間

    研究期間は2021年11月1日から2023年10月31日迄です。



    対象となる患者さま

    東京クリニック及び新百合ヶ丘総合病院のボツリヌス神経治療外来に通院する痙性斜頸の患者さんです。

    研究の方法(使用する試料等)

    2014年4月から2023年10月までの電子カルテに記載のある診療記録、針筋電図検査データを利用します。



    個人情報の取り扱い

    利用する情報から氏名や住所等の患者さまを直接特定できる個人情報は削除致します。また、研究成果は学会・論文等で発表を予定していますが、その際も患者さまを特定できる個人情報は利用しません。



    本研究の資金源(利益相反)

    本研究に関連し開示すべき利益相反関係にある企業等はありません。



    データの利用に同意されない場合とその申し出の期限

    この研究に関してデータの利用に同意されない場合には下記のお問い合わせ先までご連絡ください。なお、同意されない場合でも診療上の不利益をこうむることはありません。お申し出は2023年10月31日までにお願いいたします。



    問合せ先 所属:ボツリヌス神経治療外来
    担当医師:大澤美貴雄
    03-3516-7151(代表)(平日:9時~17時)
  • 多発性硬化症、視神経脊髄炎をはじめとする脳・神経・筋症状を呈する疾患、その他原因不明の視神経炎、脊髄炎、自己免疫性脳症、脳幹脳炎、種々の原因による複視などを専門的立場から診療しています。

    代表的な疾患・症状

    • 脳血管障害(脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血、血管奇形など)
    • 認知症や運動障害などを起こす神経変性疾患
      (アルツハイマー病、パーキンソン病、レビー小体病、進行性核上麻痺など、)
    • 意識障害
    • 頭痛
    • めまい
    • しびれ
    • てんかん
    • 神経免疫疾患
      (多発性硬化症、視神経脊髄炎、重症筋無力症、自己免疫性脳症、ギランバレー症候群、慢性炎症性脱髄性多発根神経炎)
    • 髄膜脳炎
    • 末梢神経疾患(糖尿病性ニューロパチーなど)
    • 筋疾患(筋ジストロフィー症、多発筋炎、皮膚筋炎など)
    • 脊椎脊髄疾患
    • 代謝・中毒性神経筋疾患
    • 脳脊髄や末梢神経の腫瘍

    ※福島県郡山市の南東北医療クリニック神経内科でも診療しております。

    ご注意事項

    多発性硬化症、視神経脊髄炎や関連疾患に関するセカンドオピニオン外来では、紹介元からの診療情報提供書があることが望ましいです。

  • 最近、人の名前が思い出せない。記憶があやふやなことが増えた…。身近な方に、ご自身に、こんな気になる症状はありませんか。それは「認知症」のサインかもしれません。

    当診療科では、画像検査や神経心理学的検査により、認知症の早期発見、鑑別診断に努めています。

    脳血管障害がみられる場合、脳画像による病変の検索を行います。急性期では診断と治療、慢性期では併発や合併症の予防に力を入れ、QOLの向上を追及しています。必要に応じて、グループ内病院と密に連携を行いながら診療を進めます。

    認知症の方を支えるご家族に寄り添い、治療方針や生活に関するお悩みごと相談も行っています。身体面ばかりではなく、精神・心理、生活機能、社会・環境などの観点から総合的な診療を行っています。

    現在では認知症の研究が進み、症状の進行をある程度抑えることが可能になってきました。不安を感じている方・ご家族の方におかれましては、ぜひ早期に受診いただくことをお勧めいたします。

    代表的な疾患・症状

    • もの忘れ
    • 記憶力低下

診察日時

時期や月ごとに、医師の診察日に変動がございます。受診をご検討の際は、診療担当医表(毎月更新)をあわせてご確認ください。

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