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再生医療について Regenerative medicine

関節傷害に対する再生医療(幹細胞治療)について

間葉系幹細胞による再生医療

関節傷害に対する再生医療(幹細胞治療)について

近年の日本において、健康増進や健康寿命の延長を目的としたスポーツ活動の普及が急速に拡大しています。その一方で、スポーツ活動や加齢に伴う関節への過度の負荷や外傷(怪我)を原因とした関節の痛みや腫れなどの関節傷害に悩む患者さんが広い世代において増えてきています。

関節傷害とは

1.外傷(怪我)
  • 靭帯損傷や捻挫
  • 軟骨損傷や離断性骨軟骨炎
  • 筋・腱損傷
  • 半月板やTFCC損傷
  • 関節唇損傷(股関節・肩関節など) など
2.慢性損傷:変性(加齢)やオーバーユース(過負荷)など
  • 変形性関節症(関節軟骨の変性や摩耗)
  • 靭帯の変性断裂
  • 筋・腱の変性断裂
  • 腱鞘炎
  • 関節周囲炎 など

保険治療でできること

  • 安静(ギプスやシーネでの固定、サポーターの使用など)
  • 痛み止めの内服や外用剤の使用
  • ヒアルロン酸やステロイドの関節内注射
  • リハビリテーション

が代表的なものとして挙げられます。

自己治癒したように見えても…

靭帯・腱・軟骨などの組織の損傷では、自然な「自己治癒(組織の修復)」では、損傷は完全に修復されません!
自己治癒では瘢痕(疼痛の原因)として残ってしまいます!

自己治癒したように見えても

疼痛や関節機能が改善しなければ、手術の適応になるのが現状です。
ですが、以下の方に対し、当院では幹細胞を用いた再生(修復)医療を提供いたします。

  • 既往症などから手術を受けられない方
  • 手術を希望されない方
  • 疼痛の原因を少しでも修復させたい方

再生(修復)医療とは

「失われた組織や臓器を修復・再生する医療のこと」です。
自己治癒能力だけでは、十分な修復・再生が得られない場合に、再生・修復の促進(増進)を可能とする幹細胞の力を利用する治療です。
幹細胞(Stem cell)は、体中の様々な組織・臓器の中に存在し、

  • 分裂、増殖過程を経ても同じ特性を維持して複製できる(自己複製能)
  • 骨・軟骨・腱・靭帯など複数の系統の細胞に分化できる(多分化能:異化)

といった他の細胞にはない特別な能力を有することで再生や修復を担っています。

さらに、我々が治療に用いる間葉系幹細胞という細胞には以下に示す様々な特徴が確認されています。

間葉系幹細胞(MSC)の機能
MSCは傷害部位に集積
MSCの多分化能
MSCの分泌因子による修復

(Katsuda & Ochiya 2014 改変)

これらの特徴から、自己治癒が難しい、様々な関節周りのトラブルに対して、再生医療の研究が盛んにおこなわれており、難治性疼痛の緩和や機能改善に非常に有効であると報告されています。

幹細胞治療の効果

幹細胞の下記のような能力により、治療効果が見込まれます。

  • 幹細胞が損傷した組織に分化し修復する
  • 幹細胞が分泌する様々な生理活性物質により組織の再生・修復を促進する
    (各組織内に存在する幹細胞や他の細胞が活性化される)

特に、近年の研究においては、分泌因子による治療効果に注目が集まってきています。

間葉系幹細胞から産生される分泌因子

当院では、この分泌因子を用いた治療も扱っております。

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幹細胞治療の流れ

診察・相談
  • 電話などで診療の予約を取ってからご来院ください
  • 担当医の診察をうけ、傷害の状態や進行具合などに応じて幹細胞治療の適応など、治療方針を相談します

脂肪採取
  • 患者様の腹部から約10gの脂肪組織と培養時の栄養分をとるための血液(30ml)を採取します
  • この脂肪組織から幹細胞を培養いたします

細胞培養
  • 国の許可を受けた細胞加工施設において、幹細胞の分離と培養をします
  • 細胞の安全性や品質を管理するための各種試験をおこないます
    (培養と品質検査には約4週間かかります)

投与・経過観察
  • 培養した幹細胞を担当医が投与いたします
  • 投与後の経過観察スケジュールについては担当医との相談になります

患者様の細胞を培養する細胞加工施設について

患者様からお預かりした脂肪組織の培養と培養した細胞の品質管理は、株式会社 日本バイオセラピー研究所の細胞加工施設でおこなわれます。この細胞加工施設は、治療に使う細胞の培養を専門的におこなうために、独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)の現地調査に基づき厚生労働省により特定細胞加工物製造事業者として許可を取得しています(厚生労働省加工施設番号FA3160002)。
この施設で、熟練の技術員たちにより、厳しい品質管理のもと、安全で質の高い幹細胞の培養がおこなわれています。

細胞加工施設1
細胞加工施設2

間葉系幹細胞による再生医療

間葉系幹細胞(MSC)は、骨芽細胞・軟骨細胞・脂肪細胞・血管内皮細胞・筋細胞・肝細胞・神経細胞などの様々な細胞への分化能を持ち、また、様々な活性物質を分泌して、体の中の損傷した部分を修復するために働く細胞です。このMSCを用いた再生医療として、肝障害、変形性膝関節症、乳房再建、皮膚の損傷治癒促進、脂肪萎縮、下肢の潰瘍・壊疽の血行再建、腎疾患、尿失禁、心筋再生、抗炎症による自己免疫疾患、関節リウマチ、骨欠損、組織片対宿主病、脳梗塞・脊髄損傷など、様々な病気への応用が検討されています。

現在、我々は脂肪組織からMSCを分離・培養・増殖させて、変形性膝関節症をはじめとした関節傷害や肝障害に対する再生医療をおこなっています。今後、MSCによる再生医療の対象疾患をさらに広げていくことを検討しています。

また、培養したMSCを体内に入れる上記の再生医療とは別に、培養MSCが分泌する活性物質の溶液を用いておこなう頭髪育毛や健康長寿をめざす未病対策についてもご相談いただけます。

変形性膝関節症をはじめとした関節傷害の再生医療について
肝障害の再生医療について
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培養上清による頭髪育毛・修復医療
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