呼吸器外科・呼吸器内科

Respiratoryorgan

診察のご案内

風邪、喘息、COPDをはじめとする呼吸器疾患全般について診療しています。急な風邪症状や慢性的に続く咳や痰など、呼吸器症状に関するお悩みをご相談ください。
さらに専門的な診療を要する場合は、他科や他院へのご紹介もいたします。健康診断での胸部レントゲン異常所見の2次検査も行っています。

代表的な疾患・症状

風邪

担当・専門医: 原 恵理子宮元 秀昭

喘息

担当・専門医: 原 恵理子宮元 秀昭

肺炎

担当・専門医: 原 恵理子宮元 秀昭

担当・専門医: 原 恵理子宮元 秀昭

担当・専門医: 原 恵理子宮元 秀昭

息切れ

担当・専門医: 原 恵理子宮元 秀昭

COPD

担当・専門医: 宮元 秀昭

すりガラス肺

担当・専門医: 宮元 秀昭

禁煙外来

担当・専門医: 原 恵理子宮元 秀昭

肺がん

担当・専門医: 宮元 秀昭

日本では男女ともにがんによる死亡原因の第1位が肺がんになっていますが、男性の肺がんが増加していないのに女性の肺がんの増加が日本人全体の肺がん増加の最も大きな要因となっています。

肺がんとタバコの関係は科学的にも明らかですが、喫煙女性は喫煙男性に比べタバコ煙に含まれる発がん物質の影響を受けやすく、男性よりはるかに少ない喫煙量でも肺がんになりやすいと報告されています。それなのに女性の方が映画やマスコミなどの周りからの影響を受けやすく、喫煙の開始につながりやすいとされ、一度喫煙を開始すると女性の方が禁煙に成功しにくく、再喫煙率も高いのです。

男性の喫煙率が最近急に低下しているのに、女性の喫煙率はあまり変化がありません。さらにタバコを吸わない女性肺がんの増加も問題になっています。そのうちの一因である受動喫煙ですが、発がん物質の多くは、タバコを吸った煙(主流煙)よりも、タバコをはいた煙(副流煙)に多く含まれています。

タバコを吸わない妻の肺がん死亡率は、夫が非喫煙者よりもヘビースモーカーのほうが高いことが報告されています。また、タバコや大気汚染と全く関係のない女性肺がんも増加しており、その原因として遺伝子変異や女性ホルモンの研究が進んでいます。 最近日本ではレントゲン(X線)で写らず、CTでまるですりガラスのような淡い陰影として写る肺がんの報告が急増しています。とくにその割合が女性(さらに言うとタバコを吸わない女性)に多く、予後は良好ですが、多発することが多いと報告されています。

気管支喘息

担当・専門医: 宮元 秀昭

気管支喘息は、一般的に人種に関係なく小児期では男性が多く、思春期以降は女性に多くなります。
さらに年少児の男児の寛解率が高いのに比較して、年長になると女児の寛解率が低いと報告されています。これは女性の方が、成長に伴う呼吸機能の発達が早く止まるばかりでなく、加齢に伴って気道弾性が早く消失することに起因するものと考えられています。

しかも女性は男性と比較して気管支径が細く、気道過敏性が高く、大気汚染に対する気管支の反応もおきやすく、咳の閾値が低いと報告されていますし、月経は喘息の増悪因子です。このように、喘息においても明らかな性差があるばかりでなく、喘息を含む慢性閉塞性肺疾患(COPD)自体に性差があることはあまり知られていません。

COPDは日本では圧倒的に男性に多い疾患ですが、欧米では女性に多くみられ、男性と比較して著しく予後が悪いと報告されています。最近日本では若年女性の喫煙率が上昇しているため、今後はわが国での急増が懸念されています。

気胸

担当・専門医: 宮元 秀昭

気胸という肺に穴が開いて肺がしぼんでしまう疾患は、痩せ型の若年男性に頻発する性差のある疾患として有名ですが、女性に起きる気胸は男性と比べ他に基礎疾患を有するものや、原因となる肺嚢胞の好発部位である肺尖部に所見がないものが多く、再発率が高く、難治性といわれています。このように女性気胸は男性と比べ特発性の自然気胸は少なく、異所性子宮内膜症が原因の月経随伴性気胸や、予後が極めて不良の、びまん性過誤腫性肺リンパ脈管筋腫症(LAM)などの基礎疾患がさらに病態を複雑にしています。

月経随伴性気胸は現在少子化などの原因で子宮内膜症が増加しているため確実に増加しています。女性にしかみられないLAMは近年遺伝性疾患であることがわかってきましたが、肺移植以外に有効な治療法がありません。

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは、眠っている間に気道が塞がり、睡眠中に無呼吸状態をを繰り返される病気です。
気道が塞がる原因は、気道・喉・顎・⿐周りの形態的特徴の他、呼吸中枢が関与する場合もあります。

⽇本⼈の2%〜4%、約240万⼈が罹患していると⾔われています。
本来は休息すべき時間である睡眠中に無呼吸状態が繰り返されるため、⼼臓や体全体に⼤きな負担がかかります。
最近の研究では、⾼⾎圧や糖尿病、脳卒中、⼼臓病など奥の⽣活習慣病との関連も明らかになっています。

また、⽇中の眠気が交通事故や労働災害の原因になりかねない可能性もあり、SASは早期検査・治療が重要な病気となります。

SASの代表的な症状は以下の通りです。

  1. いびきをかく。(ご⾃⾝で⾃覚がなくても、指摘されたことがある)
  2. ⽇中に眠気を感じる。
  3. 朝起きた時に頭痛がある。
  4. いつも熟睡感がない。

検査について

まず、問診で昼間の眠気の程度やいびきの有無、毎⽇の睡眠の状況など⾃覚症状について伺います。

検査は⼩型の機械をご⾃宅にお持ち帰り頂いて⼀晩の睡眠状態を検査します。 睡眠中のいびきや呼吸状態、酸素飽和度(SpO2)を調べることでSASの可能性を判別します。

指や⿐にセンサーを取り付けますが痛みを伴う検査ではありません。いつも通りお休み頂けます。

より精密な検査が必要な場合には、当院姉妹病院・総合東京病院(江古⽥)にて⼀泊精密検査⼊院となります。

PSG(ポリソムノグラフィー)検査

より精密な検査が必要な場合に⾏う検査です。当院姉妹病院・総合東京病院(江古⽥)にて⼀泊精密検査⼊院となります。

睡眠中の呼吸やいびきの状態に加え、脳波・筋電図・眼球運動などを測定することでより詳細に睡眠状態でご⼊院頂いてSASの確定診断を⾏います。体にセンサー類を取り付けますが痛みを伴う検査ではありません。

PSG検査当⽇の持ち物
  1. 保険証
  2. 洗面用具
PSG検査当⽇の流れ
〜19:00
19:00までに⼣⾷・⼊浴を済ませてからお越しください
19:00〜20:00
体調確認と検査のご説明
20:00〜21:00
検査準備
(センサーと機器を装着しますが、痛みはありません。)
21:00〜翌6:00
就寝、お休みいただきます。
※起床後、センサー類を外してからシャワーをご利⽤頂き、 7:00頃には退院頂けます
PSG検査1泊2⽇の料⾦(3割負担⽬安)
  1. 保険28,050円
  2. ⾷事代(1⾷)360円
  3. 室料2,160円(部屋の種類によって異なります)

合計30,570円

治療について

SASと診断された場合は、症状や重症度、原因に応じた治療法を選択します。
普段の睡眠環境や⽣活習慣を⾒直してみることも⼤切です。
就寝前の飲酒を控え、適度な運動を取り⼊れるなどできるだけ規則正しい⽣活を⼼掛けるようにしましょう。睡眠薬を服⽤している⽅は予め主治医にご相談ください。

①CPAP療法

SASの治療にはいくつか種類がありますが、最も⼀般的なのが睡眠時にCPAP(シーパップ)という機械を使⽤する経⿐的持続陽圧呼吸療法です。
CPAPは、陽圧を送り込むことで気道の閉塞を防ぐ装置です。
CPAP治療には健康保険が適⽤になります。治療中の疑問やお困り事は毎⽉の外来で主治医にご遠慮なくご相談下さい。

②マウスピース

就寝時に、専⽤に作製したマウスピースをご使⽤頂く治療法です。
下顎を上顎より前⽅に出すことで気道を広く確保する治療法で、軽症の場合には適⽤になるケースがあります。
マウスピースでの治療を⾏う場合は、作製に慣れた当院の⻭科医師をご紹介いたします。

③外科⼿術

気道を塞いでしまう部位が明らかな場合、またその部位によって⼿術が適⽤になる場合もあります。⼿術が適⽤になる場合には、専⾨の医師をご紹介いたします。

その他

  1. 予約制となっております。
  2. 急な風邪症状や喘息発作などは、当日でもご相談ください。
  3. 咳症状の強い方はマスクの着用をお願いします。
  4. 他院受診歴のある方、持病をお持ちの方は、できるだけお薬手帳をお持ちください。

診察日時

時期や月ごとに、医師の診察日に変動がございます。受診をご検討の際は、診療担当医表(毎月更新)をあわせてご確認ください。

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