マイボーム腺機能不全(MGD)の症状
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眼の縁に存在する脂腺(マイボーム腺)は油層を分泌し、眼表面の水分蒸発を防いでいます。マイボーム腺機能不全(MGD)とは様々な要因でマイボーム腺の機能が異常をきたした状態であり、痛み、灼熱感、流涙などの不快感を自覚します。
マイボーム腺機能不全(MGD)の診断
- 眼不快感、異物感、乾燥感、圧迫感、流涙などの自覚症状がある。
- 眼の縁の異常、特にマイボーム腺の閉塞や油脂の圧出が低下している所見がある
以上のようなものが見られればMGDを疑います。
マイボーム腺機能不全(MGD)の治療
マイボーム腺が閉塞している場合は瞼板を圧迫することによって内容物を圧出します。
市販されているホットアイマスクなどで局所を温めたり(温罨法)、眼周囲をきれいに保つことが重要です。(リッドハイジーン)
リッドハイジーンの方法
- 洗浄液(市販のアイシャンプーなど)を手に取り、人差し指でまぶたを上げ、左右にやさしくマッサージするように、脂質の排出を促す。
- まつげの根元のふけ状物質やかさぶたを取り除く。
- 洗浄液で十分に洗い流す。
常在菌にたいする炎症によるものでは、マクロライド系の抗菌薬内服の併用が効果的です。